【店内作品紹介/長谷川利行『大島砂漠』】
デッサンが狂っていようが、遠近法が破綻していようが関係ない。「描きたい」という欲望にまっすぐな絵を利行は命がけで描いた生涯でした。
1891年、京都・山科に五人兄弟の三男として生まれた利行(愛称「リコウ」)は、若い頃から詩や短歌をたしなみ、大正期には文芸活動に没頭します。30歳ごろ上京し、独学で絵画技法を身につけ、1920年には第1回新光洋画会展に入選。その後二科展や1930年協会展で樗牛賞や奨励賞を受賞し、画家としての存在感を確立しました。
放浪と破滅:孤高の「日本のゴッホ」
その画風から「日本のゴッホ」と評されるほどの色彩と表現力を持ちながら、利行は定住を拒み、浅草・新宿・山谷などを転々としました。昼は街角に座って風景を描き、夜は酒に溺れ、貧困の中、絵を人に押し付け銭を得るという放浪者の人生を送りました。
終焉と死後の評価
栄光と貧困を往復しながら、1940年、49歳で三河島の路上で倒れ、板橋の養育院で孤独に息を引き取りました。晩年は胃がん手術を拒否したとも伝えられています。先日も『開運!なんでも鑑定団』で利行の作品が依頼されていましたが、没後70年以上たった今も作品の新発見が続くのは、評価が未完成であることの証左とも言えます。
((ホームページ掲載品))
長谷川利行 『大島砂漠』 水彩画F2号
https://www.komorebi.co.jp/az205.htm
昭和48年に八重洲美術店より発行された画集に掲載されている作品です
水彩画(墨・鉛筆・油彩) 肉筆 東京美術倶楽部の鑑定書 掲載画集付
作品サイズ:18x22cm(F2号相当) 額サイズ:39x43cm |
作品上部にヤブレあり 額はおおむね良好な状態 マットに小シミがあります |
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