【古書と古美術こもれび 骨董コラム/金継ぎとは】
日本には、割れてしまった陶磁器をつなぎ合わせ漆で接着し、そのつなぎ目を金や銀の粉を塗って装飾して利用し続ける「金継ぎ」という伝統的な修復方法があります。
日本では、16世紀、千利休 によって完成されたもてなしの文化“茶の湯”の流行とともに、茶道具 も発達しました。その中には現在、国宝に指定されているものも存在します。しかし、どんなに大切に扱っていても、どうしても割れたり、欠けたりするものも出て来ます。そうした茶碗の割れ、欠けの部分に漆を入れてつなぎ、金や銀で彩色する修復技術が金継ぎであり日本独自の伝統的な技術とされています。
茶の湯の世界では完全な器をわざと割り、修復することもあり、金継ぎによってできた傷の模様を美しい自然の「景色」に見立てて楽しみました。
こちらは 蕎麦猪口 に金継ぎが施してあるものです。
一方は金色ですが、もう片方は褐色です。
金継ぎというとやはり金を施したものというイメージが浮かびます。
しかし、このところの金属の高騰で、蒔絵用の金粉も同様に高騰しております。小さな欠けでも、うつわの値段の何倍にもなるほど、金や銀は本当に高価になりました。
そんな中で金仕上げ以外の技法も存在します。代用金(真鍮粉)は気軽に雰囲気を味わえ、錫も昔から下地に使われている材料です。普段使いなど、特別なうつわ以外は金や銀にこだわらず漆塗り仕上げも増えてきました。漆仕上げなら電子レンジを使うことも可能です。
金や銀は(代用も)、繕った部分を隠すときに使う材料で、修理の最後に金属のお化粧をする工程です。修繕の強度にほとんど影響はないため、なくても大丈夫と考えられています。うるしの黒や弁柄色は飽きのこない艶や質感があり、場合によってはむしろ隠さないほうがよい雰囲気になることもあります。
うつわを漆で繕うこと全般を「金継ぎ」とすることが認知されれば、新しい繕い方も広がっていき、より多くの人に愛されることと思います。
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