【店内作品紹介/藤井達吉『継色紙/つなのちは』】
こもれびサテライトギャラリーです。
写真は愛知県を代表する工芸全般の異色作家 藤井達吉の継色紙です。
今回こちらの軸に使われている「#継色紙 (つぎしきし)」は、平安時代の古筆を代表する名品として愛好され、「寸松庵色紙」「升色紙」とともに「三色紙」と並び称されてきました。上句・下句をそれぞれ別の頁に書き継いでいることから、江戸時代には「半句切」という名称で知られていました。
このような料紙の贅沢な使いかたは、図らずも当初の冊子が分割されてなお、散らし書きによる余白の効果を存分に引き出し、鑑賞者の目を楽しませてきたと言えます。仮名を続けざまに書く連綿の息の長さ、緩急自在な筆運びも、「継色紙」の見どころです。
歴史
- 平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた和歌や古典の名筆(古筆)を切り分け、その断簡を美しく貼り合わせたものです。
- 一枚の色紙に、異なる筆跡・異なる料紙(料紙=書かれた紙)を「継ぎ合わせる」ことで、鑑賞用の美術品としました。
- 書の芸術性と料紙の華やかさを同時に楽しむことができる点が特徴です。
背景
- 古筆(特に藤原行成や藤原定家など)の書は、鎌倉時代以降「断簡」として収集・売買されるようになりました。
- それらを保存・鑑賞するために、好事家や公家が工夫を凝らし、一枚に貼り継いで鑑賞する文化が生まれました。
特徴
- 金銀砂子や雲母摺などを施した料紙が使われ、装飾性が高い。
- 書そのものの芸術的価値に加え、料紙の美と、貼り合わせのデザイン性が鑑賞のポイントとなります。
……………………………………
箱に落款有
紙本肉筆 軸先:陶器
読み:『つなのちは あはすにかはの めにうかふかも とはんかも ふれをひぬれむ』
本紙サイズ:25.5x17cm
表具巾:33.5cm 全体長:159cm
ふじい たつきち 愛知県生 七宝・陶磁器・漆器・和紙・染織などの工芸制作のほか、画や書にも優れたものを残す また、作家活動と共に、工芸革新運動等の啓蒙家として大きな役割を果たした 文展審査員 昭和39年(1964)歿 享年83才 |
…………………………*
こもれびサテライトギャラリー
名古屋市昭和区広見町1-9
滝子交差点・駐車場有
10:00ー16:00(土日祝お問い合わせください)
*…………………………
***************************
#骨董買取 #茶道具買取 #絵画買取 #掛軸 #古書 #古本 #蔵書 #中国美術 #刀剣 #アンティーク #名古屋買取 #コレクション整理 #遺品整理 #買取 #売却 #鑑定 #査定 #昭和区 #瑞穂区 #千種区 #天白区 #antique #艺术品 #こもれび #名古屋骨董買取 #ガラス絵 #こもれびサテライトギャラリー